
マイナアプリでマイナンバーカードを読み取りできない場合の対策
マイナンバーカードの読み取りエラーは、カードを当てる位置や動かし方が原因になっている場合があります。公式FAQでは、読み取り中はカードを正しい位置に当て、動かさずにしばらく待つよう案内されています。
iPhoneで読み取りできない場合
iPhoneでは、基本的にiPhone上部にマイナンバーカードの中心部分を押し当てます。読み取りが終わるまでカードやiPhoneを大きく動かさないようにします。
スマートフォンケースが厚い場合や金属を含む場合などは読み取りに影響することがあります。公式FAQでも、うまく読み取れないときはケースを外して試す方法が案内されています。
Androidで読み取りできない場合
Androidでは、一般的にスマートフォン背面のモバイル非接触IC通信マーク付近にカードの中心を当てます。ただしNFCアンテナの位置は機種によって異なります。
同じAndroidでも、端末上部、中央、カメラ付近など読み取りやすい場所が異なるため、公式の対応機種・読み取り位置案内を確認してください。
読み取りエラーのときに確認したいポイント
- マイナンバーカードを途中で動かしていないか
- スマートフォンケースを外して改善するか
- 端末がマイナポータルアプリの対応機種か
- OSやアプリが最新版か
- Androidの場合、必要なNFC関連機能やシステムが有効・最新になっているか
- ブラウザが公式の動作環境を満たしているか
- 通信状態が安定しているか
また、パソコンの二次元コードログインでは、マイナンバーカード裏面に印刷された二次元コードを読むのではありません。パソコンのマイナポータル画面に表示されたログイン用二次元コードを、アプリの読み取り機能で読み取ります。
マイナアプリの暗証番号を忘れたらどうする?
「暗証番号」と一言でいっても、マイナンバーカードには用途の異なる暗証番号があります。特に利用頻度が高いのは次の2種類です。
- 利用者証明用電子証明書:数字4桁。マイナポータルへのログインなどで使用
- 署名用電子証明書:英大文字と数字を含む6~16文字。電子申請・電子署名などで使用
何回間違えるとロックされる?
マイナポータル公式FAQでは、利用者証明用電子証明書などの数字4桁の暗証番号は3回連続、署名用電子証明書の6~16文字のパスワードは5回連続で誤入力するとロックがかかると案内されています。
思い出せない状態で推測を繰り返すのは避けましょう。
暗証番号を忘れた場合の再設定方法
基本的には、住民票のある市区町村窓口で初期化・再設定の手続きを行えます。
また、条件を満たす場合は、スマートフォン用の手続きと対応するコンビニ等のキオスク端末を利用して初期化できる暗証番号もあります。たとえば署名用電子証明書のパスワードを忘れても、利用者証明用電子証明書の数字4桁が利用できる場合には、対応する方法で初期化できるケースがあります。逆方向についても一定の条件があります。
どの暗証番号を忘れたのか分からない場合は、エラー画面などに表示されている名称を確認してから手続きを進めると混乱を防げます。
マイナアプリの機種変更・引き継ぎ方法
スマートフォンを機種変更するときは、単純にアプリだけを新端末へコピーすれば終わりとは限りません。
ポイントは、旧端末に「iPhoneのマイナンバーカード」または「Androidスマホ用電子証明書」など、スマートフォンのマイナンバーカード機能を搭載しているかです。
旧端末にスマートフォンのマイナンバーカードを搭載していない場合
公式FAQでは、旧端末にスマートフォンのマイナンバーカードを搭載していない場合、機種変更に伴う特別な失効手続きは不要とされています。
旧端末に搭載していて、新端末でも使いたい場合
新しいスマートフォンでスマートフォンのマイナンバーカードを新たに搭載する手続きを行います。公式FAQでは、新端末への搭載が完了すると旧端末側のスマートフォンのマイナンバーカードは自動的に失効すると案内されています。
新端末では使わない場合
旧端末にスマートフォンのマイナンバーカードを残したまま端末を手放すのは避け、旧端末側で失効・削除の手続きを行う必要があります。
スマートフォンを売却、譲渡、下取りに出す場合は、一般的な端末初期化だけで済ませず、スマートフォンのマイナンバーカードについて必要な処理が完了していることを確認しましょう。
マイナアプリの危険性・デメリットは?
公的なサービスだからといって、あらゆるリスクが完全にゼロになるわけではありません。マイナポータルの公式FAQでも、情報漏えいの可能性について「100%情報漏えいしないとは言い切れない」という趣旨の説明をしたうえで、分散管理、アクセス制御、通信の暗号化など複数の対策を行っていることが示されています。
一方で、「マイナアプリを入れると、病歴や銀行口座などすべての個人情報がスマートフォンやマイナンバーカードのICチップに保存される」という理解は正確ではありません。
デジタル庁によると、マイナンバーカードのICチップには、病歴、金融機関の口座番号、税・年金などのプライバシー性の高い情報そのものは記録されていません。また、マイナンバー制度では情報を一か所に集める一元管理ではなく、必要な情報を必要なときに連携する分散管理が採用されています。
現実的に注意したいリスク
- 偽サイトや偽アプリに誘導されるフィッシング
- スマートフォンをロックせずに紛失・盗難する
- 暗証番号をカードと一緒に保管する
- 誕生日や「1111」など推測されやすい暗証番号を設定する
- OSやアプリを長期間アップデートしない
- 安全性が確認できないWi-Fi上で重要な操作を行う
- 不審なメールやSMSのリンクからログイン画面を開く
デジタル庁は、過去に年金事務所などをかたってマイナポータルの偽サイト・偽アプリへ誘導する事案について注意喚起しています。アプリを入れる場合は、広告やメールのリンクだけを頼りにせず、App Store・Google Play上の提供元がデジタル庁であることを確認することが大切です。
マイナアプリのデメリットとして考えられる点
利用上の制約としては、対応スマートフォンが必要になること、OSやアプリのアップデートが必要になること、カード読み取りや暗証番号入力が必要な場面があること、機種変更時にスマートフォンのマイナンバーカードの再設定が必要になる場合があることなどが挙げられます。
また、スマートフォンの故障、電池切れ、通信障害などが起きれば、オンラインサービスをその場で利用できないことがあります。重要な本人確認手段として実物のマイナンバーカードが必要になる場面もあるため、「スマートフォンがあれば実物カードは何にでも不要になる」と考えないことが大切です。
マイナアプリの問い合わせ先は?
操作上の問題は、まずマイナポータルの「よくあるご質問」でエラー内容や症状を確認します。
解決しない場合は、マイナポータルにログインしたうえで、メニュー内のヘルプから「お問い合わせ」を利用できるケースがあります。ログイン自体ができない場合などについても、公式FAQには問い合わせ窓口が用意されています。
カードの紛失・盗難、カード本体や電子証明書、暗証番号の手続きなど、内容によってはマイナンバー総合フリーダイヤルや市区町村窓口への問い合わせが適切な場合があります。
特に紛失・盗難は通常の操作相談とは緊急度が異なります。カードやスマートフォンをなくして不正利用が心配な場合は、一般的なFAQ確認だけで済ませず、速やかに一時停止など必要な対応を行ってください。
マイナアプリの価値が分かりやすいのは、実際の行政手続きでどう使えるかを知ったときです。保険証、確定申告、パスポート、運転免許との違いと注意点を次のページで整理します。





